第14回ワールドケアカフェ 介護・医療そして地域連携の日中韓比較

11月21日 南生協病院 よってって横丁の多目的室で、第14回ワールドケアカフェを開催しました

テーマは「介護・医療そして地域連携の日中韓比較」

日本:地域密着型介護予防の展開

第三回「あいち介護サービス大賞」受賞プロジェクト取り組みのご紹介

 実際認知症ダンスプロジェックとを取り込んでいる、南生協病院理事の加藤先生と松田先生が紹介して下さいました。

なぜ、社交ダンスは認知機能・認知症に効果的なのか?
①まず全身を使って踊ります。これは有酸素運動を行うことになります。

②ステップを覚えます。これは脳を使うことになり、知的活動を行うことになります。運動と知的活動の2つを同時に行うことが認知機能や認知症に効果的とも言われています。

③異性と踊る点も脳には良い刺激になるといいます。

私も認知症ダンスのボランティアを参加したきっかけで、最近、ソーシャルダンスを再開しました。ずっとやっていきたいと思います。

 

中国:地域密着型小規模多機能施設の事例紹介 

中国政府が急速に進む高齢化に対処するため、在宅介護をメインとした「9073」計画が実施してきました。(高齢者の90%がそれぞれの自宅、7%がコミュニティーのアパートやディサービス、3%は滞在型の老人ホームでそれぞれ養老する)、そのため、地域密着型、小規模施設が増えて来ている事を実感しています。

 日本と比べると、内装、福祉用品の導入などハード面のレベルは日中の間が近づいてきています。中国では、介護スタッフやリハビリ人材などのレベルはまだ一定水準になっておらず、ソフト面の改善が必要とされます。

 

韓国:韓国医療介護現場視察報告

日本福祉大学院の李知沢氏が11月中に韓国へ視察調査に内容を発表されました。若さと情熱が溢れている講演でした。

 韓国の長期療養保険制度の推進と現状をデータ、現場の情況を詳しく紹介、また細かく分析してくれました。韓国は27年で急速な高齢化の進行が予想されている事、日本の37年、中国の34年より速いスピードだそうです。そしてIT化が医療現場での浸透事例、以外と知られてないこ高齢社会事情も印象強かったです。

最後、日本の介護現場で働いている天津出身中国人介護スタッフの房さんから切紙作品の差し入れのジャンケン大会。房さんは、現在切紙の講師としても介護施設と文化センターで活躍されています。

 

日中韓、言葉、風習、制度それぞれ違うにより「介護、医療」の取り組みもばらつきが大きいです。同じ肌色、同じお箸を食事することなど、繋がっている点も多いです。「助け合い」「地域資源共有」の文化も昔みんな合ったでしょう。今回の交流会を通して、今住んでいる国、母国、あるいは近隣の国に対し、何か新た事に気づいたに違いない。

今回もあいにくの雨でしたが、関西方面から駆けつけてくれる日中福祉分野で活躍されている方も見えました。皆さんの応援と参加、心から感謝です。南生協病院の皆さんをはじめ、どうもありがとうございました。